この記事は、こんな疑問を持つ方に向けて書いています。
- 本が好き。向いている仕事を知りたい。
- 自分は本に関わる仕事に向いているの?
- 本好きな人に向いている仕事に就く方法って?
本を好きな人が向いている仕事を見つける方法
本を好きな人が向いている仕事を見つける方法は、「本のどんなところが好きなのか」を自分に聞いてみることです。
ひとことで「本が好き」と言っても、その理由は人それぞれ違います。
- 本の存在自体が好き
- 言葉が好き
- フィクションの世界観が好き
- 知らないことを知るのが好き
- 人に興味がある
- 本のビジュアルが好き
などなど。
また、職業にはそれぞれ性質が合って、「本に関わる職業」でも色んな種類があります。
たとえば、「作家」や「編集者」、「書店員」の仕事はどれも本に関わりますが、それぞれの職業で本とのかかわり方は違います。
作家は、自分の表現力を使って世の中に情報を発信していくし、編集者は、本が作られる工程の管理から校正作業など裏方として本を作ります。書店員は本を社会に広く広める役割を担っていますね。
たとえば、「本の存在自体が好き」なのであれば、たくさんの本に触れられる書店員や、作成の過程に携われる編集者の仕事で大きなやりがいを感じられるかもしれません。
また、「フィクションの世界観が好き」であれば、作家として表現していくことが自分の価値観と合っている可能性があります。
このように、本が好きだから、本に関わる仕事、と直接的に考えるよりも、「どうして自分は本が好きなのか」と振り返ってでてきた自分の思いとマッチする職業を選ぶと、向いている仕事を見つけやすくなるでしょう。
「本が好き」理由別向いている仕事18選
本が好きな理由から、向いていると考えられる仕事をいくつかご紹介します。
本の存在自体が好き
「本」そのものが好きという場合。
たとえば、「本を眺めることが好き」「新しい本を開いたときのにおいがたまらない」「本に触れていると心が落ち着く」「本の良さをもっと世の中に広めたい」という方々のことを想定しています。
書店員
書店員は、お店で本を売る仕事です。
仕事内容は、
- 本を仕入れて陳列する
- 接客販売
- 売り上げ管理
- 掃除
- 在庫管理
などです。
日常的に本がたくさんある環境で仕事ができることや、新刊本にいちはやく触れられること、いろいろな本を見れることは、本の存在が好きな人にとってはやりがいに感じやすいでしょう。
また、オススメ本を紹介したり、お客様のニーズに合わせて仕入れを調整することで、売り上げを立てることもできます。
本を世の中にもっと広めたいという思いがある人にとっては、自分の工夫で本が買われていくことで、素敵な本が知られていく手伝いをできている実感を得ることにもつながります。
図書編集者
編集者は、本づくりを管理し、完成させる役割を担う職業です。
仕事内容は、
- 本の企画
- 作者との打ち合わせ
- 校正やデザイン作業
- 印刷の発注
- スケジュールの管理
などです。
会社の規模によって、編集のどの作業に携わるかは変わってきますが、いずれも「本を作る作業」に携われます。
本が好きな方にとっては、本が形になっていく過程を知れること、携わった本が世の中に広まっていくことに充実した気持ちになれるのではないでしょうか。
出版・印刷業界社員
出版・印刷業界社員には、編集者の他に、広報担当、印刷営業、ブックデザイナー、製本オペレーターなどの職種があります。
他にも、直接的に本に携わる仕事でなくても、出版社の事務職として働くという選択肢もありますね。
仕事内容は、職種によって様々ですが、
- イベントの企画やSNSの運用など、書籍のPR活動を行う(広報担当)
- 印刷の注文を受け、印刷方法などの提案、印刷の発注や管理を行う(印刷営業)
- 編集者との打ち合わせをしてデザインを修正・作成する(ブックデザイナー)
- 指示書に従って印刷物を製本し本の形に仕上げる(製本オペレーター)
- 社員の福利厚生や勤怠の管理、経費の管理、職場環境の整備など(出版社の事務職)
などです。
出版・印刷業界で働くことで、本の良さを世の中に広める役割や、本を作る過程に携わること、本を作っている人たちのサポートの仕事をすることができます。
本の存在自体が好きで、本を作っている人を尊敬しているという方は、直接本づくりに携われる仕事でなくても、事務職としてサポートする役割でも十分やりがいを感じられるのではないでしょうか。
図書館司書
図書館司書は、図書館で本の貸し出しや管理を行う仕事です。
仕事内容は、
- 本の貸し出し対応
- 本をルール通りに並べる
- 新刊図書の選定・発注
- 読み聞かせなどのイベント企画
- 本の整理、管理
などです。
図書館には、ジャンルを問わず多くの本が並べられています。また、書店に比べて、無料で借りられるということもあり、老若男女問わず、より多くの人を対象とする場所です。
ジャンルを問わず本の存在が好きな方、多様な人たちに本の良さを知ってほしいと思っている方は、図書館司書として働くことに満足感を得られると考えられます。
言葉が好き
「言葉が好き」という場合。
たとえば、「言葉に触れると和らぐ」「本の帯が好き」「言葉の使い方が美しい作家が好き」「きれいな言葉を使うことにこだわりがある」「本に出てきた言葉を日常に取り入れることが多い」「好きなコピーがある」という方々のことを想定しています。
ライター
ライターは、記事や説明書など文章を書く仕事です。
雑誌の記事を書く、ネットの記事を書く、機械の取り扱い説明書を書くなど、色々な媒体の種類があります。
仕事内容は、
- 発注者と打ち合わせを行う
- 情報を収集する
- インタビューする
- 記事の方向性や構成を決める
- 記事を書き、修正する
などです。
書き言葉を使って分かりやすく人に情報を伝える役割を担うライターの仕事は、言葉を正しく使いたいと思っている人や、色々な言葉を知ることに楽しさを感じる人の幸せにつながる可能性が高いでしょう。
日本語教師
日本語教師は、外国人に日本語の文法や使い方を教える仕事です。
仕事内容は、
- 授業計画を作成する
- 授業の下準備をする
- 授業をする
- 学生の相談にのる
- テストの作成、採点をする
などです。
日本語が好きで、言葉の成り立ちや正しい使い方に興味がある人、言葉の微妙なニュアンスのちがいに敏感な人は、日本語教師の仕事で充実感を感じられそうです。
広告業界
広告業界の仕事は、営業からコピーライター、デザイナーまで色々あります。広告業界にいることで、広告コピーに触れられる機会が増えるでしょう。
仕事内容は、職種によって様々ですが、
- 広告企画の立案、企業への提案、進行管理など(営業)
- 商品の理解、発注元との打ち合わせ、コピーの作成・修正など(コピーライター)
- 発注元との打ち合わせ、デザインの考案、イラストや写真の発注、広告の成果管理など(広告デザイナー
などです。
好きなコピーがある人や、短くても多くのことを伝える言葉の力を信じている人は、広告コピーに触れる機会が増えたり、商品の魅力を伝えるコピーを考えたりすることがやりがいに感じやすいでしょう。
また、仕事をする上で色々な広告を勉強してスキルアップしていくこともできるた、こうした勉強も楽しみながらできるかもしれません。
翻訳者
翻訳者は、外国の文章を日本の文章になおす仕事です。
仕事内容は、
- 発注元との打ち合わせ
- 言葉の意味を調べる
- 外国語を日本語に直す
- 校正する
などです。
外国語を日本語になおすときには、単に言葉の知識だけでなく、その言葉の背景にある意味まで読み取る必要があります。
言葉が好きで、ひとつの言葉に含まれる様々な意味を直感的に感じ取れる人や、そんな言葉の持つ多面性が好きな人に向いている仕事といえます。
フィクションの世界観が好き
「フィクションの世界観が好き」という人。
たとえば、「小説が好き」「コミック本も好き」「ゲームも好き」「妄想が好き」「ファンタジーが好き」「想像するのが好き」という方を想定しています。
小説家
小説家は、物語を書く仕事です。
仕事内容は、
- 情報を収集する
- 編集者と打ち合わせをする
- 企画を考える
- 執筆、校正を重ねる
などです。
小説は、想像力を働かせて読むことが楽しいですよね。そのため、いかに読者の想像を掻き立てられる表現にできるかが、ひとつの腕の見せ所でもあります。
日ごろ妄想していることを文章で表現したい、社会の人たちに小説を通して伝えたいことがあるという人は、やりがいを感じやすいと考えられます。
脚本家
脚本家は、劇やドラマ、ラジオなどの台本を書く仕事です。
仕事内容は、
- 情報を収集する
- 企画を立てる
- 脚本の構成を練る
- 関係者と打ち合わせをする
- ストーリーや台詞を書きあげる
などです。
映像を使ったフィクション作品が好きな人や、人の言葉の応酬に魅力を感じる人、共感性の高い文章を書きたい人などは、脚本家の仕事に就くと興味をたやさずに続けられると思います。
映像編集者
映像編集者の仕事は、テレビや映画、youtubeなど、動画の編集を行い映像を完成させる仕事です。
仕事内容は、
- 監督と打ち合わせをする
- 使う素材の選定を行う
- 映像の構成をつくる
- 構成された映像の微調整をする
などです。
現実とはちがう世界を作り上げたい、だれかの癒しになる映像を届けたいと考える人におすすめの職業です。
知らないことを知るのが好き
「知らないことを知るのが好き」という人。
たとえば、「勉強が好き」「新しい知識を得るとワクワクする」「知的好奇心が強い」「小説だけでなく、ビジネス本や自己啓発本、新書や学術本などの実用本も好き」という方を想定しています。
新聞記者
新聞記者は、世の中を取材し情報を届けるために記事を書く仕事です。
仕事内容は、
- 取材のための情報収集をする
- 取材をする
- 記事に書き起こす
- レイアウトを決める
- 写真を撮影する
などです。
新聞に載せる情報は、正しいものである必要があります。そのため、取材をきちんと行い、丁寧に情報を集めていくことが必要になります。
知的好奇心が旺盛で、色んなことを知りたい人や、「なぜ?」と疑問に感じることが多い人、正しい情報を知りたいと思っている人に向いている仕事といえるでしょう。
雑誌記者
雑誌記者は、雑誌のテーマに沿って取材し、記事を書く仕事です。
仕事内容は、
- 企画のコンセプト会議
- 取材の準備を行う
- 関係者にインタビューする
- 記事を作成する
などです。
雑誌それぞれのテーマに沿った情報を集めてまとめる点が、新聞記者とは違います。
特定の分野の本をたくさん読んでいる人や、あるテーマへの関心が強い人にとってはやりがいを感じられる可能性の高い仕事です。
コンサルタント
コンサルタントには、経営コンサルタント、ITコンサルタント、広報コンサルタント、キャリアコンサルタントなどがあります。
いずれの職業も、ある課題について相談にのり、課題解決のための助言や提案を行う仕事です。
仕事内容は、
- 課題把握のための打ち合わせ、相談
- 課題解決に向けての情報整理
- 解決方法の提案、プレゼンテーション
- 相談を受けて助言や提案
などです。
特定分野の深い専門知識が必要とされる仕事のため、知識を常にブラッシュアップさせていくことが苦痛にならない人や、知識が増えていく楽しさが好きな人は、充実感を得られやすいのではないでしょうか。
ライター
ライターは、その名の通り、「文章を書く」仕事です。
仕事内容は、
- 情報を収集する
- 取材をする
- 記事の構成を考える
- 発注元と打ち合わせ
- 記事を作成、校正する
などです。
雑誌などの紙媒体で記事を書く仕事や、WEB上のコンテンツとして記事を書くWEBライターの仕事、動画のシナリオを書くシナリオライターの仕事など様々な種類があります。
いずれも、情報を集めてそれを分かりやすく文章化することが必要になるため、調べることが好きな人や、勉強が好きな人に向いている仕事といえるでしょう。
人に興味がある
「人に興味がある」人。
たとえば、「ノンフィクションの作品が好き」「心理学の本が好き」「視点が切り替わる小説が好き」といった人を想定しています。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは、心理的な困難を抱える人の相談にのったり、助言をしたりする仕事です。
仕事内容は、
- 対象者の相談にのる
- 関係機関と連携する
- 面談記録を作成する
- 必要な検査を行う
などです。
クリニックや病院、学校、企業など様々な場所で活躍しています。
対象者の特性や成育歴、病状や現在の生活など、幅広くかつ深く相手のことを知る必要のある仕事です。
人間心理に興味がある、人のことを深く知りたい、色々な人の人生を知りたいという方であれば、興味を絶やさずに仕事を続けられるのではないでしょうか。
福祉
福祉の仕事は色々ありますが、高齢者福祉、障害福祉、児童福祉などがあります。いずれも、人と深く接する必要のある仕事です。
仕事内容は対象とする利用者によって様々ですが、
- 利用者の相談にのる
- プログラムの企画をする
- 利用計画を立てる
- 利用計画の進捗管理をする
- 身体介護をする
などです。
福祉の仕事では、人の話を深く聴くことができます。また、色々な人が利用するため、人それぞれの生活背景や人生についても知ることができます。
ノンフィクションの作品が好きで、色んな人の経験が知りたい、人の個性に興味がある、人の人生が面白いと思う人にとっては、日々色んな人の面を見れる福祉の仕事は向いていると言えます。
教師
教師は、知識を分かりやすく対象者へ教える仕事です。
仕事内容は、
- 教育計画の立案
- 授業の準備
- 授業
- 生徒や保護者との面談
- 生徒の評価
- 部活動の顧問
などです。
教師として教える相手は、年齢が一定であったり、学ぶ分野が共通であったり、ジャンルが絞られていることが多いでしょう。また、接する数も多く、期間も限られていることがほとんどです。
幅広く色んな人のことを知りたいと思う方や、特定層の心理に関心がある方は、やりがいを感じられるかもしれません。
地方公務員(色んな人と触れ合う)
地方公務員は、地方自治体で、住民のための手続きや企画などを行う仕事です。
仕事内容は、多岐にわたりますが、
- 市役所窓口での住民対応
- 予算管理
- 地方イベントの企画、運営
- 災害対策
- 会議、書類作成
などです。
市役所の窓口にいる人を想像すると分かりますが、市役所には不特定多数の人が毎日訪れます。
手付き関連で訪れる人も多く、一人一人とのかかわりは深くはないですが、転居や結婚など、人生の転機に携わる仕事もあります。
人の転機に関心がある、地元に暮らす人たちのことをもっと知りたい人は、色んな人の対応をすることで充実感を得ることができそうです。
本に関わる仕事に向いている人の特徴
これまで紹介した中で直接本に関わる仕事は、「書店員」「図書編集者」「出版・印刷業界社員」「図書館司書」「小説家」です。
それぞれ、どんな人が向いている仕事なのか、興味と適性の面から見ていきましょう。
書店員
興味・価値観
- 良い本を社会に広めたいという思いがある
- たくさんの本を眺めるのが好き
- 自分の力で好きな本を売り上げたい
- 人と接することが好き
- 専門性を高めて本のことをより知っていきたい
適性
- 店員としてお客様と会話することが苦にならない
- 基本的なPCスキル
- 自分で考えて創意工夫できる力
- 空間把握能力、デザイン力
- 立ち仕事が平気
書店員の仕事はお客様相手の仕事のため、たとえば本の陳列をしているときに突然お客様に話しかけられて、本の場所を聞かれることもあるでしょう。
このようなときに、さっと作業を止めて、お客様とコミュニケーションをとる必要がでてきます。
また、オススメ本コーナーなど、企画を立てて書籍の売り上げにつなげることもあるため、自分で考えて創意工夫をする力や、受発注や売り上げ管理のための基本的なPCスキルもあると良いでしょう。
空間把握能力やデザイン力の高さも、書棚の整理や陳列の工夫に活かせるはずです。
反対に、不特定多数の人と接することが得意でない、イレギュラーが苦手な人は、働きづらさを感じる可能性があります。
給与面も全国平均21.8万円(令和5年度)と高くはないため、高水準の給与を求める方も、物足りなさを感じてしまうかもしれません。
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図書編集者
興味・価値観
- 文章や書籍に興味がある
- 社会の出来事に敏感
- 本づくりに携わりたい
- 幅広く知識を身につけていくことが好き
- 根気強く仕事に向き合いたい
適性
- 文章や著作権など出版物に関する知識がある
- PCで文章作成やレイアウト変更ができる
- 求められているものを察する力がある
- 言語能力が高い
- 管理能力が高い
図書編集者は、本ができあがるまで、企画を練ったり校正をしたり管理をする仕事です。
企画を練るためにはアイデア力が必要になりますし、情報収集も大切です。幅広い知識を日ごろからキャッチしている、身につけることが苦にならない人の方が向いているでしょう。
もちろん、校正作業など、正しい文章か判断をする言語能力も大切です。
その他にも、関係者と信頼関係を築くコミュニケーションスキルや、締め切り通りに原稿があがってくるように管理する管理能力も求められます。
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製本オペレーター
興味・価値観
- 本ができあがる過程に興味がある
- 指示通りに作業を行うことが好き
- 機械を扱うことが好き
- 物を取り扱うことに興味がある
- 手に職を身につけていきたい
適性
- 指示書を読み取る読解力がある
- チームで連携する基本的なコミュニケーションスキル
- 機械操作が得意
- 他者へ指導ができる
製本オペレーターは、機械を使って本を仕上げる仕事です。
そのため、機械操作が得意な人は向いているといえるでしょう。たとえば、車の運転が得意な人など。
他にも、チーム作業になることが多いため、基本的なコミュニケーションスキルや、指示書通りに仕事をする必要があるため、指示書を読み取る読解力も必要となります。
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ブックデザイナー
興味・価値観
- 本の表紙やデザインが好き
- ものづくりに興味がある
- デザインの知識やスキルを活かしたい
- 色や形が好き
- 専門性を高めたい
適性
- デザインや出版物の知識がある
- 編集者や著者とやり取りする対人調整力
- 色や形を捉えることが得意
- PCでデザインができるスキル
ブックデザイナーの仕事は、本の装丁をデザインする仕事です。
デザインの知識やデザイン力、アイデアやデザインをするためのPCスキルなどが求められます。
他にも、デザインは自分だけで生み出すというよりも他者の要望をくみ取って行うこともあるため、人との調整力もあると、仕事を行いやすくなるといえます。
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図書館司書
興味・価値観
- たくさんの本に触れることが好き
- 色んな人に本の良さを広めたい
- 様々な年齢層、バックグラウンドの人と接することが苦にならない
- 自立して業務を進めたい
- 私生活も大事にしたい
適性
- きちんとルールを守って作業ができる
- 利用者と接するコミュニケーションスキルがある
- 読解力、傾聴力がある
- 基本的なPCスキルを持っている
図書館司書は、ルールに従って本を並べ、利用者に本の貸し出しなどをする仕事です。
ルールに沿わずに本を並べると利用者が探しづらくなってしまうため、まずはきちんとルールを守れる力が必要になります。
さらに、利用者と接する際の基本的なコミュニケーションスキルや、図書の貸し出しや利用者登録、企画の際のPCスキルもあると良いでしょう。
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小説家
興味・価値観
- 言葉を使って表現したいことがある
- フィクションの世界観が好き
- 生活の安定よりもやりがいを重視する
- 小説を書くことへの強い気持ちを持っている
適性
- 書き言葉を正しく使える
- 想像力がある
- オリジナルの表現力がある
- 締め切りを守る忍耐強さがある
- 基本的なPCスキル
小説家は、物語を書く仕事ですが、色々な能力が求められます。
表現力や言語能力はもちろんですが、そのほかにも編集者とやり取りをする対人スキルや、締め切りを守る管理能力、うまくいかなくてもあきらめずに書き続ける根気などが必要です。
他にも、文章を書く際に使うPCの基本操作スキルもあると良いでしょう。
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本に関わる仕事に就くための方法
本に直接かかわる仕事に就くためには、それぞれいくつかの方法があります。
書店員
書店員になるために必要な特別な資格はありません。
雇用形態は、正社員、契約社員、アルバイトなど様々なため、入社試験を受けて採用されれば、書店員の仕事に就くことができます。
図書編集者
図書編集者も特別な資格は必要とされませんが、大卒の募集が多いです。
デザインや編集の知識を専門学校で学ぶことで、編集者の土台となる知識を身につけた状態で就職できますが、特別そのような学校に通っていなければ編集者になれないということはありません。
出版社の入社試験を受けることになりますが、総合職の採用の場合、必ずしも編集の部署に配属されるわけではないため、一般職として編集者の募集を探すのも良いかもしれません。
製本オペレーター
製本オペレーターになるために必要な資格はありません。
中途採用もありますが、技術職であり経験を積むことが必要なため、高校卒業者を採用する会社も多いです。
また、実務経験を積むことで、「製本技能士」という資格を受験することができます。
ブックデザイナー
ブックデザイナーも、特別な資格や学歴は必要ありません。
ただ、専門学校などでデザインを学んで、その知識を活かしてブックデザインの事務所に所属し、経験を積んでいく流れが一般的です。
他にも、出版社の社員として基本的な書籍に関する知識を身につけた上で、独学でデザインを学び、ブックデザイナーに転身するパターンもあります。
図書館司書
図書館司書になるには、司書の資格が必要です。
司書の資格は、大学の指定の科目を履修するか、司書講習を受ける必要があります。
私立大学の図書館などは、職員採用試験を直接受け採用につながりますが、国や地方自治体が運営している公立図書館の司書になるには、公務員試験を受けることが必要です。
小説家
小説家になるために必要な資格は特にありません。
コンテストに応募したり、出版社への持ち込み、ネットやSNSでの発信・自費出版などで、小説家を目指すことはだれでも可能です。
ただし、想像力をかき立てる表現力や、分かりやすく伝える文章力、人間的魅力や経験など、必要とされるものは多いため、様々な本を読み経験を積むことが小説家になるためには必要でしょう。
まとめ
本が好きな人におすすめの仕事を理由別に紹介していきました。
私自身、小学生のころから本が好きで、本に関わる仕事に就きたいなと思っていたのを覚えています。
当時の私には、「作家」「編集者」「本屋さんの店員」くらいしか思い浮かびませんでした。
今振り返ってみると、「なぜ本が好きなのか」、その理由まで考える機会があれば、もっといろんな選択肢が思い浮かんでいたと思っています。
また、今回紹介した職種の中には専門知識が必要で、いま学生の方の中には「もう無理じゃん」と感じた方もいるかもしれません。
でも、少しでも興味がある仕事があったならば、少しふんばって、今からその仕事に就く方法を調べてみてほしいと思います。意外と、やり直しはきくものです。