この記事では、
- 人に期待しちゃう自分をやめたい
- 自分の思い通りに相手が行動しないときにモヤモヤイライラする
- 人に期待しない方法を知りたい
こんな方に向けて、人に期待しないための方法についてご紹介します。
私も少し前まで、プライベートでも仕事でも人に期待することによるストレスを抱えていました。
「期待しているからモヤモヤするし、こんな自分はダメだな」と思っても変え方が分からないし、自動的に期待しちゃうし、自分でもどうしようもなかった感覚を覚えています。
そんな私が今振り返って、「こうしたら少し楽にだったな」と思う方法を共有していきます。
オートで人に期待してしまって辛いと感じている方はぜひ最後まで読んでみてください。きっと、今の辛さが軽くなるヒントが見つかるはずです。
人に期待するってどういうことなのか
人に期待するってどういうことなのでしょうか?
「期待」を辞書で引いてみると、
き‐たい 期待
当てにして、心の中で待ち受けること。引用元:現代国語例解辞典〔第四版〕
具体例に当てはめてみると、こんなところでしょうか。
- 「自分なら/〇〇(昔の恋人とか)ならこうする」と思う言動を相手に求める
- 「言わなくても分かってほしい」と思う
- 「きっとこうしてくれるだろう」と相手に対して思う
私たちがいま向き合いたい「人に期待する」は、この相手への要求が故に「イライラ」や「モヤモヤ」が生まれることです。「イライラ」「モヤモヤ」までいかなくても、「う~ん」と思うとか、引っかかるとか、そういうのも、バローメーターになりそうです。
反対に、相手への要求があったとしても、マイナスな感情が生まれないのであれば、それは良い期待と言えるかもしれません。
では、なぜ私たちはマイナスな感情につながる期待をしてしまうのでしょうか。
人に期待することでモヤモヤにつながるのはどうして?
「期待すること」と「モヤモヤ」のつながりについて考えてみたいと思います。
「期待する」こと自体が悪いかというと、そうではありません。
たとえば、上司が部下に「あいつなら絶対商談で結果を出してくれる」と期待することや、推しのアイドルがきっと全国ツアーをやってくれるだろうと期待すること、好きな洋服屋さんがPOPUPショップを開いてくれたらうれしいなと期待すること、こういう期待によって前向きな感情が生まれることはたくさんあります。
一方で、同じ期待をしていても、マイナスな感情につながることもあるでしょう。
上司が部下に「あいつなら絶対商談で結果を出してくれる」と期待するがゆえに部下に厳しくあたったり、推しのアイドルが全国ツアーを開催しないことに対して残念な気持ちを感じてSNSにマイナスな評価を書き込んだり…。
このちがいって何でしょうか?
私は大きく意識がちがうと考えています。
前者の前向きな感情が生まれる期待の場合、「自分と相手はちがう人間」「相手がどう動くかは相手次第で自分ではコントロールができない」という前提を持っています。
かたや、マイナスな感情が生まれる場合は、「自分と相手の境界線があいまい」だったり「相手は自分の思い通りに動くはずだ」という潜在意識が強いのではないかと思います。
実際、私も近しい人に強くあたったり、どうしてもイライラをおさえられなかったときは、「自分ならこう動く。なのになんで同じようにしないの?」と思ったり、「相手の行動が自分の行動のように思えて嫌になる」と感じたりすることがありました。
自分と相手の線引きがうまくできていないと、「期待すること」がマイナスな感情につながっていくことがあるのではないでしょうか。
人に期待しないためにできること
自分と相手の線引きを上手に行い、相手に期待しないための方法をご紹介していきます。
「自分は自分」と思うことって、簡単なことじゃないですよね。
私自身、頭ではちゃんと線引きをしないといけないと分かっていても心が追いついていかずうまく自分と相手の線を引けなかった経験があります。
線を引こうと思ったら、距離を取りすぎてよそよそしくなったり、もう少し近づいた方がいいなと思って行動を変えてみたら、今度は近づきすぎてまたイライラモヤモヤする方に戻ってしまったり…。
色んな試行錯誤を繰り返して、今はほどよい距離をとれる術をある程度身につけてこられたかな?と思うので、共有していきますね。
自分の「期待のクセ」を知る
自分がどんなときに期待をして、モヤモヤするのか?どんな時は期待を裏切られてもモヤモヤしないのか?を知ることはとても大切です。
自分が期待しやすいパターンが分かっていれば、それを事前に回避することもできますし、構えることもできるかもしれません。
たとえば、私の場合、
- 期待してモヤモヤするとき:体調不良のとき、第三者の目が多くあるとき、外
- 期待しても大丈夫なとき:体調が良いとき、家の中、自分を認めているとき
- どんな状態でいれば良い?:体調を保つ、人と会う場所を調整する、自信がもてるように勉強する
こんな感じで分析して対策しています。
相手としっかり対話する
相手の考えていることを知ることもすごく大切です。
納得できない相手の行動も、背景を知ると腑に落ちることは結構あります。
たとえば、
- 自分は「お皿は食べたらすぐに片付けたい」のに、お皿洗い当番の相手は全然片付ける気配がない
- 相手に何も聞かないと、「なんですぐ片付けないの?」とモヤモヤがたまる
- 「そろそろ片付けた方が良いかな~」とそれとなく伝えてみると、「あとでデザートを食べるから、そのときにまとめて洗った方が効率的じゃない?」とのこと
- 相手なりの考えがあることを知って少し冷静に
こんな感じです。背景を知ることで、気持ちが落ち着くこともありますよね。
スルースキルを身につける
期待してしまったとき、期待外れの行動をされたとき、それをスルーできるスキルを身につけておくことも必要です。
スルーすることは、うまく受け流すこと。ちょっと「ん?」と引っかかっても、それをうまくかわしていきます。
うまくかわすためには、意識を切り替える方法を持っておくと良いと思います。
物事にちゃんと向き合いたいと思う人、そうしないと居られない人は、おそらく意識を切り替えることが難しくて頭の中で何度もその「期待外れの出来事」を反芻し、その出来事と真正面から向き合おうとすることが多いのではないでしょうか。
大切な姿勢ですが、いつもそうだと疲れてしまいますよね。
うまく意識を切り替えるテクニックを身につけておくと、今の辛さが少し軽くなるかもしれません。
たとえば、
- 引っかかることがあったら、あえて違う話題を口に出してみる
- ヘアゴムを腕につけておいて、ぐるぐる思考にはまりそうになったらパチンとはじく
- 頭を物理的に振る
- 歌を歌う
こんな感じで意識を切り替えるやり方が私には合っていました。
「考えないようにしよう」と考えると余計に考えてしまうので、問答無用で他のものに意識が向くように、物理的な行動を起こすことがオススメです。
まとめ
今回は、「人に期待してモヤモヤイライラするけどやめられない」という方に向けて、対処法をご紹介していきました。
自分でもやめたいと思っているのにやめられないという状況はとても辛いと思います。
でも、少しずつ、今回の記事でご紹介した内容を実践していくことで、いつの間にか「期待してもやることが少なくなったな」「スルー出来るようになってきたな」となるはずです。
私自身もまだまだ練習が必要な部分ではありますが、一緒に気持ちが軽くなる方法を模索していきましょう!

期待してもOK!自分は自分、人は人と唱えよう!